事業を始めるにあたって

事業を始めるにあたって

2022年2月現在、人類は、自由を制限されたどうしようもできない状況下にあります。
いつかは元の日常に戻るはずだという経験則を唯一のよりどころとして、なんとか辛い今を乗り越えようとしています。
つまり、辛い非日常は、我慢の対象であって時間が過ぎれば忘れ去る対象でしかないのです。
人々はそういう非日常が来ないことをひたすら祈りつづけています。
しかし、実際のところ、それを保証することは神様もできません。

人が生きようとするとき、本人の力、あるいは他人の力を借りてもどうにもならない辛いこと、苦しいことがあります。

仏陀は、この世は、常ならず(「諸行無常」)、そしてすべてが苦しみである(「一切皆苦」)といいました。
この世で生きることは、時が流れても死ぬまで「無限苦界」であるということです。
これは、生死が表裏一体の概念であるように、楽しいことは苦しいこととの相対概念にすぎず、どれだけ裕福でも、悩み、苦しみのない人はいないし、楽しいときは一時であるから、苦しみこそが日常であると説いたのでしょう。

我々生物としての人類がここに存在するのも、生きようとする力(ホメオスタシス)が免疫系その他のシステムを35億年かけて進化させ、自らを死に至らせる力(苦しみ)と戦いつづけてきた結果といえます(アントニオ・ダマシオ著「進化の意外な順序」)。
生物として存在する限り、また、人間が社会的動物として実存する限り、身体的苦しみのみならず、軋轢としての精神的な苦しみからも、逃れる術はないのです。

人々は、様々な歴史と文化のもとで育ち、その経験から思想や感情が作られているので、正義は人の数だけ存在し、絶対の善というものも存在しません。
人類は、情報化社会にいたって、ようやくそのことに気が付きました。しかし、一方で、情報化社会は、富の格差を生み出し、「いいね」の数による一元的な価値評価をもたらしました。

多様化の時代といいつつ、価値の一元評価(グローバリゼーションともいう)が確実に進んでいます。
ローカライゼーションは、地域における小グローバリゼーションで、実際的にも強力なリーダーシップや同調圧力によらねば、実現できません。
脱成長、新資本主義や、SDGs思想が標榜されていますが、人々の欲望は、生きようとする力そのものなので、抑制する術は現実的にはありません。

そんな中で、社会から疎外されていると感ずる人々が増大しています。

頑張ろうとしても理想を語るだけではどうにもならない「無限苦界」である現実社会においては、自己を守りながら生き抜く力を養うことこそが大事です。
自己を守ることは、他人との比較ではなく、自己に合った価値観をそれぞれの人生から生じた「信念」によって形づくることだと考えています。
それが我々の「信念」であり、それを様々なメディアを通じて発信していくために事業を開始しました。
貴方が形づくる「信念」が正しいかどうかは、どうでもよいことです。貴方自身が自己を「守れる」ことが大事だからです。
ただ、我々は、貴方の「信念」の一部に「より良く生きようと努力しつづけること」を加えていただけると嬉しいです。
そして、苦しい状況を脱したときに、前の日常に戻るのではなく、苦しい体験と「信念」の触発を通して、新たな日常を発見できることを願っています。
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